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【意外】ブールドネージュとスノーボールの違いは?特徴と製法を比較!

白くて球形のデリケートな外観が魅力のブールドネージュ。食べ応えのある独特のサクサク感が、多くの人々を魅了し続けています。しかし、一見して同じように見えるお菓子で「スノーボール」と名付けられるものも存在します。

実は、「ブールドネージュ」と「スノーボール」、この2つの名前で呼ばれるお菓子は、同一のものです。このように一つのお菓子に複数の呼び名がある理由に、誰しもが興味を持つことでしょう。

本稿では、ブールドネージュとスノーボールが同じである一方で、なぜ異なる名称が存在するのか、その歴史と並びにその違いに焦点を当てて詳述します。

ブールドネージュとスノーボールの違い!名称の起源を解説

「ブールドネージュ」という言葉はフランス語で、「スノーボール」は英語で、どちらも白くふわふわした冬の雪玉を表現するのに使われます。

たとえば、寒い日に外で雪が降ったとき、子供たちが雪を丸めて雪玉を作る様子を思い浮かべるといいでしょう。フランス人はこれを「ブールドネージュ」と呼び、英語圏の人々は「スノーボール」と呼んでいます。どちらの言葉も、そのふわふわとした触感と白さを連想させる名前です。

見た目にも【雪の球】というネーミングが相応しい、ふんだんにまぶされた白い粉砂糖が雪景色を彷彿とさせます。一般的なクッキーと違い、その特徴は口の中で繊細に崩れていくユニークな食感です。

ブールドネージュとスノーボールの由来

同じ種類のお菓子でありながら、「ブールドネージュ」や「スノーボール」といった異なる名前で親しまれている理由について、興味をそそられる方も多いことでしょう。

この名前の違いの背景には、スペイン原産の伝統的なお菓子「ポルボロン(polvoron)」が大きく関わっているのです。

ポルボロンがフランスとアメリカで変化して新たな名前を得る

スペイン・アンダルシア地方の小さな村が起源のポルボロンは、伝統的なお菓子です。主にクリスマスや新年のお祝いに作られます。世界中に広まる中で、それぞれの国で名称が変更されました。

フランスにおいては、砂糖をまぶしたお菓子が雪のようにほろほろと崩れる食感から、「ブールドネージュ」(雪球)と呼ばれるようになりました。一方アメリカでは、同様のお菓子に「スノーボール」という名前が付けられています。

興味深いことに、日本ではこれらを「ルシアンクッキー」とも呼ぶことがあるとか。この名前は、雪国とされるロシアから来ているようです。

ブールドネージュとスノーボール、自由な形で楽しむ

ブールドネージュとスノーボールはどちらも球形が特徴的ですが、これらは元々ポルボロンと呼ばれる異なる形状のお菓子に由来しています。

通常、ポルボロンは成形時に型を抜いたり、包丁で切り分けることで楕円形や四角形に仕上がります。これら「雪の球」の名前は見た目から来ていますが、ポルボロンが意味する「サクッと崩れる粉」の食感も、雪が崩れる様子に似ていると言えます。

だから、ブールドネージュとスノーボールは形が完全に球形である必要はないのです。特に手作りの際は、丸める作業が大変なので、ポルボロンのように型抜きや四角い形で作る方が簡単かもしれません。

ブールドネージュとスノーボールの簡単レシピ

次に、ブールドネージュとスノーボールの簡単なレシピを3つご紹介します。ポルボロンはサクサクした食感を出すために薄力粉を煎るのに対し、ブールドネージュとスノーボールのレシピでは煎りません。

大量に作れるので、クリスマスやバレンタインなどのイベントで大量の手作りお菓子が求められる際にお試しください。

アーモンドプードル配合のブールドネージュ

アーモンドを微細に挽いたアーモンドプードルは、薄力粉と異なりグルテンを含まないため、ブールドネージュをよりサクサクとホロホロの食感に仕上げることができます。

アーモンド独特の香ばしい味わいが加わり、更に美味しくなります。

ココア風味のブールドネージュ

ココア生地とクルミが良く合うブールドネージュです。

使用するのは純ココアパウダーですが、ミルクココアを使う際は、砂糖の量を少なめに調整すれば問題ありません。バターがなくてもオリーブオイルやサラダ油で簡単に作れるため、手軽に楽しめます。

きな粉を使用したスノーボール

このレシピでは、アーモンドプードルの代わりにきな粉を用いています。

通常のスノーボールよりも、和風の味わいが楽しめるきな粉の方が私のお気に入りです。仕上げに粉糖の代わりにきな粉をまぶすと、風味が増しておすすめです。

総括:ブールドネージュとスノーボールの違いについて

ブールドネージュとスノーボールの主な違いは、名前の由来となる言語です。

「ブールドネージュ」はフランス語で、「スノーボール」は英語ですが、どちらも「雪の球」という意味があります。

元はスペイン発祥のポルボロンというお菓子で、名前が変わりながら世界中に広まりました。

どちらの名前も馴染みがないかもしれませんが、粉糖をまぶした白くほろほろの見た目で、どんなお菓子かが分かります。

まるで雪が解けるような口どけの良さが特徴です。自宅でも簡単に作れるので、ぜひ試してみてください。