くらしの小箱

日常生活に役立つ情報を発信します。

お見舞い封筒の正しい閉じ方は?気をつけたいポイントとマナーを解説

様々なタイプがあるお見舞い用の封筒ですが、どのように準備するか迷うことがありますよね。特に封筒の裏面に糊付けするか、しめの文字を書くべきかはわからないことも多いと思います。この疑問について、経験や調査によって得た知識を共有したいと思います。

封筒への書き方やお金の入れ方はなんとなく理解できるのですが、実際に封をした際の糊付けやしめの有無については、私もかつて疑問に思ったものです。そんな時は母親や義母に相談することもあれば、オンラインで情報を集めながら対応してきました。

想像してみてください。ある日、友人が病気になり、あなたはお見舞いの気持ちを込めた封筒を準備しようとしています。

その際、封筒の準備方法にはいくつか選択肢があります。糊付けは必要か、裏面に〆印は必要か、さらには中袋を使うかどうか。こうした選択肢によって、手渡しの場合と郵送の場合で留意すべき点が異なります。

このような状況を想定して、それぞれのケースに適した封筒の準備方法を詳しく解説します。

お見舞い封筒の正しい閉じ方は?糊付けは必要?

お見舞いを渡す際の封筒に糊付けをするかどうかについては、一般的には手渡しの場合は必ずしも必要ではありません。実際、糊付けをしてしまうと封を開ける際に受け取る側が手間を感じることがあるようです。

しっかりと糊付けされたお見舞いの封筒をいただいたことがあるのですが、開封時に上手に開けられずに、封筒を汚してしまったことがありました。これを踏まえると、相手のことを考えて糊付けは控えた方がよさそうです。

しかしながら、封筒の中に入れたお金が何らかの原因で外に出てしまい、受け取り手が「中身がない」と勘違いしてしまうリスクを避けるためには、軽く糊付けをしておくことでそのような事態を未然に防げます。

次に、手渡しの場合でも中袋があるかないかという2つの状況に分けて説明していきます。

中袋を含む手渡しの封筒について

手渡しで中袋が用いられる場合においても、相手がその中身を取り出す際の手間を配慮し、糊付けは行わないことが一般的です。

しかし、内容物が外に出てしまい、紛失するリスクを避けるため、軽く封をすることで安心感を持たせることが推奨されます。

直接手渡しの際、中袋なしの選択

お見舞いを伝えるための封筒には、よく「お見舞い」と印刷されたシンプルな簡易袋が使われることがあります。

こうした封筒の大部分には、初めからテープが施されていて、封をする際はそのテープを使用すれば十分だということです。

  •  

テープが既に付いているため、わざわざ糊を使う手間は不要です。バタバタと準備する場面でもこの仕様は助かりますよね。

次に、郵送する際の中袋の有無についてご案内しましょう。

郵送時の中袋付き封筒の対応

郵便でご挨拶の際、封筒に中袋が含まれる場合には、内容物が飛び出さないようにしっかりと封をすることが大切です。

この対策は主に郵送する場合に必要で、直接手渡しの際には必ずしも行う必要はありません。しかし、郵送のシチュエーションを考えると、何かしらのアクシデントに備えての措置となります。

中袋がない郵便物の発送について

中袋を使用しない郵送物を発送する場合、中袋を含むタイプと同様に糊付けをしっかり施してください。

中袋があるタイプは、外袋も付属しており、通常は中身が紛失する心配はほとんどありません。しかし、中袋がない簡易タイプの袋を使用する際は、中身が決して外に出ないように十分な糊付けをしなければなりません。

万が一、事前に連絡をしていたとしても、糊付けが不足していると、中身の紛失の原因となり、軽い問題では済まされない可能性があるため注意が必要です。

お見舞いの封筒には〆は必要?

例えば、あなたが直接病院や家を訪れて封筒を手渡しする場合、通常は封筒の裏面に〆を施す必要はありません。手渡しのシンプルさと心からの気持ちが重要であり、形式に囚われることなく、相手に直接感謝の意を伝えることができます。

これは糊付けがされている場合も同様ですね。ただし、郵送する際は、実際に〆を省略できるのかどうかという疑問が生じます。この点について、手渡しと郵送、それぞれの場合でお話ししましょう。

手渡し時の封筒について

通常、封筒に締めを記入する時は、郵便で送るか、大切なものを直接手渡す際です。たとえば、贈る相手が自らの家族や親類、または配偶者の家族や親戚の場合は、次のような人々を例に挙げることができます。

  • 両親、配偶者の両親、きょうだい、いとこの他、親せきなど
  • 隣人、幼少期からの知人、親の友人、親のビジネス仲間、職場の上司や後輩、親しい友人など

このような自分にとって馴染み深い人の場合、わざわざ書く必要はありませんし、書いてしまうとかえって丁寧すぎて、相手も遠慮してしまう恐れがあります。

次に、中袋の有る無しに応じた手渡し時の封筒の使い分けを説明します。

中袋ありの封筒を手渡す場合

中袋付きの封筒で手渡しをする場合、相手によりますが、例えば職場の上司や会社の社長、取引先の社長など、気を遣う相手に対しては締めよりも封を記載する方が適切です。

正式な場で用いられる封の文字は、相手に丁寧すぎると感じさせるかもしれませんが、仕事関係の上位者やあまり親しくない方に対しては、過剰なほど礼儀正しい方が好ましいです。

中袋なしの封筒を手渡す場合

一方、先に述べたように親しい人に中袋のない封筒を手渡す場合は、基本的には締めは記入しません。丁寧になりすぎると相手が気を使うため、敢えて書かないようにしています。

最後に、郵送する際の封筒の締めについてお話ししましょう。

郵送時のお見舞い封筒への〆の記載について

お見舞いの封筒を郵便で送る際、封筒が未開封であると受け取る方に明確に示すためには、封をしている部分に〆の印を記入することが大切です。

以前に述べた通り、手渡し時に〆を記入することは礼儀とされていますが、さらに郵送の場合、未開封であることを保証する役割も果たしますので、この〆の記入は忘れないようにしましょう。

ここでは、中袋がある場合とない場合という二つのケースに分けて、それぞれの〆の記載方法について説明いたします。

郵送で中袋ありの場合

中袋が存在する場合、お金がその内袋に入れられるため、封の部分のちょうど中央、つまり封をする繋ぎ目に〆を書くのが適切です。

外袋に〆を書く方も見受けられますが、お見舞金が収められた中袋に未開封の印として〆を明記することが肝心です。

郵送で中袋なしの場合

簡易袋を用いた中袋がない状況でも、同様に〆を記す必要があります。ここでの最適な位置は、簡易袋の裏側にある封を閉じた部分の中央です。

  • 封を閉じた中央部分に〆を記入

この部分にきちんと書いておけば、受け取る人も一目で封筒が未開封であることを把握できます。

総括:お見舞い封筒の作法

お見舞い金を包む際に、封筒の蓋の扱いや封をするか否かの疑問について、内袋の有無や手渡し時、郵送する際の正しい方法をご紹介します。

重要なポイントは以下の通りです。

  • 手渡しをする場合、内袋があるかないかに関わらず、基本的には封をする必要はありませんが、お金が封筒から出ないよう糊付けを少しすると安心です。
  • 郵送する時は、封筒が開けられていないことを示すために、内袋の有りと無しの場合でも糊付けをし、きちんと封を記入します。

今解説した方法をぜひ参考にして、お見舞い金を贈ってみてはいかがでしょうか。