ペットの動画に癒されて、「我が家にも一匹如何?」と考えている方々、たくさんいらっしゃることでしょう。
犬や猫のほかにも、強い絆を築ける飼いやすい動物はたくさん存在しますが、皆さんはどのような種類がいるのかご存知ですか?
ただ見るだけでも微笑ましい生き物たちですが、もし彼らが意思を通じ合わせてくれたり、自分だけに心を開いてくれたりすると、思わず愛おしさが湧き、日々の暮らしが一層楽しいものになるはずです。
さて、今日は特に人間に強く懐く動物たちのランキングをご紹介するとともに、「なついた動物は飼いやすいとは限らない」という側面についても見ていきましょう。
人間の親友となる犬や猫以外の、世界一なつく動物6選!
よくペットとして親しまれ、人との強い絆を築きやすい犬や猫が有名ですが、彼らと並び人間の心を掴むその他の動物たちに焦点を当てた、人に非常に懐く動物ランキングをお届けします。
人気ペット:ハムスター
ハムスターって種類豊富で、それぞれに特徴があるんですよね。大きさや性格もピンからキリまで。
ペット初心者さんにピッタリとよく耳にするけど、ハムスター選びも種類にこだわって、ペットショップのスタッフさんと話し合って決めるといいかもしれません。
特にジャンガリアンハムスターやゴールデンハムスターは、はじめてペットを飼う人にもおすすめです。この子たちは大人しい性格で懐いてくれやすいし、小さめサイズでスペースもそんなに必要ありません。
お財布にやさしいのも魅力。1,000円から2,000円程度でお迎え可能なんですよ。
人気の高いペット:ウサギ
ウサギの愛らしい外見は多くの人々の癒しとなっています。静かで穏やかな環境を好む方には特におすすめで、犬や猫が一般的に鳴くことが多いのに対して、ウサギは無音でそっと存在してくれるため、鳴声に頭を悩ますこともありません。
また、彼らを不安にさせないよう優しく接することで、飼い主さんの元へと心を開いてくれるでしょう。なお、充分な信頼関係が築けるまで一週間くらいは時間がかかることも予想されますので、その間は焦らずゆっくりとしたペースで接してみてください。
ウサギが安全と感じることができれば、その忠誠心は深まり、愛情深くなっていきます。それからは、その穏やかさで知られるウサギが自らの意志で寄ってきたり、抱っこをねだってくる姿を見せてくれるかもしれません。
愛くるしいペットとして人気の文鳥
愛情をたっぷり注ぐことで深く懐くペットランキングにおいて、第4位に輝くのは、インドネシア原産の鮮やかな文鳥です。
比較的静かな性格で、優しい声色の鳴き声が魅力的な文鳥は、ペットとして多くの愛好家に支持されています。
品種の豊富さも文鳥の特徴の一つで、飼育者それぞれの好みに合わせて選ぶことができます。
また、食べる量が少ないため、餌代などの維持費も比較的抑えられるのが経済的なメリットです。
知能レベルが高いため、小さいうちからの飼育が推奨されており、雛から世話をすることで強く懐いてくれる可能性が高まります。
一度心を許すと、凛とした忠誠心を見せる文鳥は、明るく活発な性格で、その飛び跳ねる姿には、誰もが心奪われることでしょう。
人気の愛くるしいペット、モルモット
モルモットは、もともとは群れで暮らし夜行性の傾向がある動物です。
その体の大きさは、ハムスターとうさぎの中間ほどで、飼育にはケージを使用します。当初は周りを警戒することが多いですが、時間をかけて馴らしていくことで、次第に愛情深くなついてきます。
初めての飼育には、生後1カ月程度で警戒心がまだ少ないモルモットがオススメです。全ての個体が短時間で懐くわけではなく、場合によっては信頼を築くのに時間が要することもありますが、いったん懐けばその愛らしい性格に心を奪われるでしょう。
一般的な寿命は5年から8年程度とされており、小さな声で鳴くモルモットは、慣れ親しむと喜怒哀楽の感情を鳴き声で表現するようになるため、飼い主にとっての可愛らしさは一層増します。
動物の仲良し:オカメインコの魅力
動物たちの中でも、特に人間との絆を深く築くと言われるオカメインコが、親しみやすい動物に輝きました。
キュートな魅力として、その頬にある丸い模様がオカメインコの愛らしさを際立たせています。名前の由来は、その面立ちがおかめ面に似ていることからきており、実はオウム科に属する鳥類なのです。
オカメインコは温和でとても人懐こく、寿命も15年から25年と比較的長生きなので、人間と長期間にわたって友情を育むことができるペットとしても知られています。
ただし、オカメインコは一人ぼっちを非常に苦手としており、飼い主が長時間留守にすることが多い場合は、孤独感を和らげるために2羽で飼育することを推奨します。
もし2羽飼うことが困難であれば、長時間のお留守番は控えて、彼らの寂しさをできるだけ軽減してあげましょう。
なつくペット:フェレットの魅力
フェレットがめちゃくちゃ懐く動物ランキングで第5位に選ばれるには理由があります。このイタチ科の動物は、可愛らしい顔立ちと長い身体が特徴で、愛らしい姿が人気の秘密です。
フェレットは人間に非常になつきやすく、遊ぶことを大変好むため、ペットとしての需要が高まっています。その上、知能も優れており、トイレトレーニングが可能で、リードを使った散歩も楽しく行えるのです。
好奇心が強く、いたずら好きなフェレットは、活動的で遊び心のあるオーナーにぴったりでしょう。ただし、その探検心から家の中で細い隙間に紛れ込んだり、扉の隙間を抜けてしまったりする可能性があるため、室内ではケージでの飼育が適切です。
懐いた動物が飼育しやすいわけではない?
予想に反して、動物がよく懐くことが必ずしも「飼育が簡単」とは限りません。たしかにその愛らしさや人懐っこさに心が和みますが、実際の飼育には意外と手がかかることがあります。
以下で紹介する「特に懐きやすい動物ランキング」にランクインしている動物の中にも、飼育時の注意点が存在します。
- うさぎは環境の変化にとても敏感で神経質な性格を持っています。その敏感さが影響して、食事の変更が原因で食べることを拒否してしまうこともあります。また、室内放し飼いでは、木製の家具を前歯で噛む癖があり、家具をダメにしてしまうことも。さらに、うさぎの健康管理は難しく、専門的なケアを行う獣医師が少ないのも悩みの種です。
- モルモットも、環境に対するデリケートさがあり、室温を一年を通して20度から26度程度に保つ必要があります。定期的な毛のブラッシングや、匂いが強い排泄物のこまめな掃除も欠かせません。
人間に馴染む動物とそうでない動物の差
人と親しくなる動物とそうでない動物の間には何が違うのでしょうか?その違いについて、以下のような要因が関係していると考えられています:
- 母子間の絆の強さ
- 集団内で生活する動物かどうか
- 攻撃性の有無
ただし、これらの違いを具体的に説明する文献はまだ見つかっていません。前述の点は野生動物と、犬のように人に馴染みやすい動物の遺伝的な特徴を比較研究する試みから導かれたものです。ペットとして家庭に迎え入れることができても、いくらか慣れやすい動物とそうでない動物の間の具体的な差異については、まだ解明されていないのが現状です。
ペット初心者必見!飼育への大切なポイント
ペットの飼育をこれから始める初心者の方へ、心得ておくべきいくつかのポイントがあります。
- ペットを飼うことにかかる費用の総額を把握する
- 近隣にペットの診療が可能な動物病院が存在するかを確認する
- 飼育を希望する動物の生態や特性について詳しく学ぶ
- ペットにとって心地良い生活環境を用意し、継続的に維持できるかどうかを考える
- 飼い主自身のライフスタイルや、長時間の外出、長期間の不在がある場合の対応策
- しっかりとしたペットとの接し方、世話をするための時間を取れるか
- 飼い主自身に精神的、身体的に余裕があり、適切に対応できるかどうかを自問自答する
ペットとの生活を始める前には、飼い主としての責任をしっかりと自覚し、適切な行動を心がけましょう。
総括
今回は非常に人懐っこい動物をお届けしましたが、愛らしい彼らが飼育しやすいわけではないという現実もお伝えしました。小さな子どもたちにも人気なうさぎやモルモットは、ペットに初めて挑戦する方にも好まれる傾向があります。
しかしながら、軽はずみに選ぶのではなく、飼い始める前にその動物の自然な生活パターンを理解し、また飼い主自身の生活環境やライフスタイルを考慮することが肝心だということを念頭に置くことが重要です。