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まな板の代用になるおすすめアイテム9選!注意したい道具も解説

新生活を迎えたばかりでまだまな板を手に入れていない方、生肉や魚を扱うときに匂いが移る事を懸念している方、キッチンのスペースに余裕がなく大きなまな板を置く場所がない方、野外活動中にまな板を家に忘れてしまったという緊急事態、またはパンをスライスする際にまな板が削れることに頭を悩ませている方など、まな板の代替品を必要としている様々なケースを解決するための情報をご紹介します

ご家庭内や外出先で使えるまな板の代替品、使用してはいけない代替品、さらにまな板がなくても食材をカットするための道具や方法について、自炊スキルを活かしてご説明いたします。

家庭で役立つまな板の代わり・代用品となるアイテム6選

ひとり暮らしを始めたばかりでまな板を持っていない方や、食材の臭いや色が移るのを避けたいと感じている方にとっては、家にある次のアイテムたちが非常に役に立ちます。

これらは全て、まな板として使用することが可能な代替品です。それぞれについて、利点と欠点を詳しく見ていきましょう。

牛乳パック活用術

料理の下準備には、意外な代役として牛乳パックが非常に役立ちます。使用するのは、牛乳だけではなくコーヒー牛乳やジュースのパックもOKです。

500mlパックでも使用できますが、より実用的なのは1リットルサイズです。この大きさだと、切り開けば2枚の「仮ごと板」を作ることができ、例えば野菜と肉を別々に扱うことが可能です。

  • 牛乳パックには適度な厚みと強度がある
  • 撥水性が強く、水を吸い込みにくい
  • 食材をお鍋に移しやすい形状

使用後は洗ってリサイクルしやすいので、環境にも優しい選択です。またパン作りに熱心な方々には、ホームベーカリーで作ったパンをカットするのにも適しています。

通常のまな板だとパン切り包丁で筋がついてしまいがちですが、牛乳パックなら刃あたりを気にせず使い捨てできます。

アルミホイルの活用法

よくキッチンに備えられているアルミホイルは、意外なことにまな板としても役に立ちます。初見では疑いの眼差しを向けられがちなペラペラとしたアルミホイルですが、実は十分に代役を務めることができるのです。

具体的には、約30センチメートルほどに切ったアルミホイルを3枚程度重ねることで、強度はグンと上がります。これにより、包丁で強く切り込んでも、アルミホイルを突き破る心配は軽減されるわけです。

アルミホイルを活用するメリットは大きく分けて以下の3点が挙げられます。

  • 複数枚重ねることで、耐久性が増す
  • 水を防ぐ性質を持ち、周囲を濡らさずに済む
  • コストパフォーマンスが高く、使い切りも気軽にできる

しかしながら、注意が必要な点もあります。硬い根菜を切る場合や、力を入れて切る必要があるような食材の場合、アルミホイルが破れてしまうリスクがあります

また、下のテーブル等を保護するために、タオルを敷いておくことでさらに安全に利用することが可能です。

クッキングシートの活用法

オーヴンでの料理や落し蓋としての使用に定評のあるクッキングシートですが、意外にもまな板としての使用が可能です。

耐熱性が高く、250℃という高温にも耐えうる強度を持つクッキングシートは、引き裂かれることなくしっかりしています。クッキングシートを使う際の利点は大きく分けて二つあります。

  • 耐久性がしっかりしているという点
  • 水気を含んでも痕跡を残しにくいこと

ただし、クッキングシートには厚みがないため、刃物のクッションとなるような機能は期待できません。その結果、シンクの上で直接、食材を切り分けると、はっきりとした音を発してしまう可能性があります。

さらに、丈夫ではあるものの、連続して使用すると破れてしまうことがあるため、下にタオルや新聞紙を敷いて、その上にクッキングシートを広げて使用することをおすすめします。

雑誌をまな板代わりに活用

ご家庭でお読みになった後の古い雑誌が、意外に便利なまな板の代替品となり得ることがあります。特に、表紙が平らで扱いやすいマンガ雑誌などが理想的です。雑誌を利用する際のメリットには以下の3点が挙げられます。

  • 適度な厚みがあり、通常のまな板と似た感覚で使うことができる
  • 表紙や裏表紙は水をはじく性質があるため、水分の多い食材もスムーズに切りやすい
  • 使用後は汚れを拭き取った後、リサイクル可能な再生ゴミとして簡単に処理できる

一方で、表紙が波打つ写真週刊誌のようなものは、安定して食材をカットすることが難しく、リスクが伴います。

また、広告のチラシのように印刷インクが水に触れるとにじむ素材では、食材に色が付いたり悪影響が出る可能性があるためおすすめできません。しかし、雑誌の表裏を使用する場合はこうした心配は無用です。

ダンボール活用術

お引越しや宅配便を利用した際に余ったダンボールは、思いがけずまな板の役割を果たすアイテムに。

外側には手垢や汚れがこびりついているかもしれませんが、中面を使えば何の問題もありません。使用する前にさっと拭きあげれば、衛生面の心配も不要です。ダンボールがキッチンで優秀なわけを、ここにご紹介します。

  • 程よく弾力があり、扱いやすい
  • 余分な水気を吸収してくれる
  • 使用後は燃えるゴミとして手軽に処分可能
  • 費用不要で入手できる点も見逃せない

新生活をスタートさせたばかりの方ならば、ダンボールが余ることも多いはず。すぐにまな板を購入できない場合でも、ダンボールがあれば暫くの間は困らずに済みます。

カラーチラシの活用法

多くの朝刊に同封されるカラーチラシは、しっかりした紙質が特徴です。

これらのチラシは、工夫次第で様々な用途に活用できます。例えば、これらをまな板として利用する方法があります。

使用する際には、カラーチラシの印刷されていない裏面が適しています。

その紙質は比較的丈夫でありますが、水分を含む食材を扱う時は、複数枚を重ねて使用するとより安心です。

また、使用後は食材の切りくずや生ゴミを包んで処理することができ、効率的に利用することが可能です。

アウトドア時のまな板代わりになるアイテム!

アウトドアアクティビティーでキャンプやバーベキュー、登山を楽しんでいるときに、料理を始めようと思った瞬間「しまった!まな板を持ってくるのを忘れた!」という状況になることがあります。そんな時に活用できる代替品をご紹介します。

これらはいずれかは一般的に持参しているものだと思いますので、持ってきた道具の中から選んでみてください。

野外での便利な使い方:紙皿と紙コップ

屋外でのイベントには欠かせない紙皿と紙コップですが、これらは料理の下ごしらえにも役立ちます。実は紙皿は手軽な代用まな板として、紙コップもちぎって平らにすれば、その役割を果たすことができるんです

紙皿と紙コップのメリットは次の通りです。

  • 十分な耐久性を備えている
  • 撥水性があり、湿ってしまう心配が少ない
  • 衛生的であり、直ちに利用可能

さらに、安価であるため、使い捨てにすることに罪悪感が少ないのも好ポイントです。

食品トレーの活用法

発泡スチロール製の食品トレーは、肉や魚を入れる容器として知られていますが、手軽なまな板代わりにもなります。

ただし、底の部分が凹んでいるため、使う前に平らにする工夫が必要です。そのためには、叩いて平らな面を作ると良いでしょう。また、肉や魚のにおいが気になる場合は、トレーを裏返して使用すると、ニオイを気にすることなく野菜や果物の調理が可能です。

食品トレーの長所を挙げると、次の3点があります。

  • クッション性があり、食材が切りやすい
  • 水分の吸収が少ない
  • 洗浄して繰り返し使える

ただし耐久性には限りがあるため、簡単な切り作業がある料理に最適です。

タオルの活用法

万一、紙皿や紙コップ、食品トレーが手元にない時、やむを得ずタオルを利用することがあります。

食材を汚したり、作業台を傷つけたりせずに切りたい場合は、タオルを広げてその上で切る作業をしましょう。これがまな板の代用となります。

しかし正直なところ、タオルを利用するメリットは特にありません。水気を吸収しやすいのはもちろん、力を加えた際に切る位置がブレやすいことが問題です。

もし使う場合は、安全には十分注意してください。

おすすめしないまな板代用品トップ3

まな板の代わりとしては推奨できないものが下記の3点です。

他の記事でこれらの代用を推奨するケースも見られますが、これらは明瞭な欠点が存在し、使用すべきではないと考えています。

キッチンペーパーの基本情報

キッチンペーパーは食材の余分な湿り気を取り除くために使用される製品です。本質的にシンプルな「紙」の一種で、その耐久性はあまり高くありません。

水を素早く吸収する性質を持っていますが、一度湿ると破れやすくなってしまい、ナイフの切れ味には抵抗できないため、取り扱いには注意が必要です。

使い道多彩なサランラップ

食べ残した食事の乾きを防ぐためや、ほこりや昆虫から守る目的でよく使われるサランラップですが、2~3枚重ねた程度では簡単には包丁の刃に切られてしまうため、万能ではないことに注意が必要です。特に薄手の質の悪いサランラップの場合は、その問題が明らかに現れます。

キッチンペーパーで下を敷く方法もありますが、シンクを傷めるリスクがあるので、この方法の使用は避けた方が良いでしょう。

新聞紙と食材の取り扱いについて

食材を新聞紙の上で直接切る行為は避けた方が良いでしょう。その理由として、新聞に使用されるインクが食材に付着する可能性があり、健康への影響が懸念されるからです。また、インクが食べ物につくと、心理的な不快感を感じることもあるかもしれません。

新聞紙は吸収性が高いために、少しでも湿った食材を切ろうとすると、簡単に破れてしまいます。これも新聞紙をカッティングボードとして使用するのには不向きである理由の一つです。

したがって、新聞紙は補助的な用途に留めるのが最適で、例えばアルミホイルの下敷きとして使うなどの方法があります。

「まな板シート」で清潔&便利に調理を!

まな板を使うのはいいけれど、特定の食材のにおいや色が移ることが気になる方には、「まな板シート」がおすすめです。このシートを使えば、においがきつい魚や、色がつきやすい野菜を切ってもまな板自体を汚さずに済みます

この「まな板シート」というのは、直接まな板の上に敷き、使用するための便利アイテムです。シートを使えば、まな板の表面が汚れたり傷ついたりする心配もなし。さらに、食材がシート上で滑りにくいため、切る作業がスムーズになります。

一パックのまな板シートには、複数枚が含まれていることが多いので、次のような食材を扱う際に大変重宝します。

  • 生肉や生魚
  • そのまま食べる生野菜や果物

これらの食材を扱った後は、まな板に水を使って洗う手間を省け、新しいシートと交換するだけで次の食材を切り続けることが可能です。また、切った食材を鍋やボウルへ移す際にもシートの上でラクラク運べるというメリットがあります。

まな板不要!食材を手早く切るテクニック

ご自宅や外出先で、まな板が使えない状況でも、食品を手軽に切りたい時がありますよね。そんな際に便利な、まな板を必要としない切り方を2つご紹介します。

  • キッチンバサミを使用して細かくカット
  • 手で握りながらナイフでスライスする方法

キッチンバサミを使って料理を楽しむ

海外の韓国料理店などで訪れると、しばしば料理人がキッチンバサミを駆使する姿を目にすることがあるでしょう。日本国内ではマナー違反とされがちですが、海外ではこれが一般的な光景のようです。キッチンバサミは肉だけでなく、野菜を手早く切り分けることもでき、作業がはかどるためなかなか気分が良いものです

特に包丁では難しい鶏肉の皮などもスパッと切れてしまいます。そして、まな板をわざわざ洗わなくて良いというメリットもあります。もしお手元にキッチンバサミが未活用なら、この方法をぜひ一度お試しください。

手持ちでの食材カット

フランスの一部の家庭には、まな板がないことがあるとの話を耳にしたことがあるかもしれません。それでは彼らはどのようにして食材を切っているのでしょうか。実は、お皿の上で直接食材を切るのが一般的なんです。

一方、日本では豆腐を手で上手に切ったり、風味を良くするために食材を手でちぎることもよくあります。さらに、小さめのナイフを使用することで、手で玉葱を持って薄くスライスすることもできるんです。ただし、手を切らないように十分注意してください。

総括:まな板の代用アイデア

これらのアイテムがまな板としての機能を完全に満たしているかを問われると、答えに困るかもしれません。

しかし、緊急時の一時的な対応として考えれば、これらのアイテムも代わりとして十分機能するでしょう。周囲を見回して、これらのどれかを見つけると良いですね。