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新居浜太鼓祭りの喧嘩ルールとは?2024年の熱気と興奮を紹介

四国地方を代表する祭りのひとつで、徳島の「阿波踊り」、高知の「よさこい祭り」と並び称されるのが、新居浜太鼓祭りです。このお祭りは、豪華絢爛な「太鼓台」という山車が練り歩く様子を見ることができるイベントで、10月中旬の3日間に渡り繰り広げられます。

祭りのハイライトは、力強い「かきくらべ」の競技。ここでは、約3トンもの重さを誇る太鼓台の車輪を取り外し、150人以上の力自慢の男たちが協力して持ち上げる姿が見られます。この迫力満点のシーンは、多くの観客を魅了してやみません。

今回は、新居浜太鼓祭りの色彩豊かなイベント内容や、その運営の背景にある地域の魅力についてご説明していきます。

新居浜太鼓祭りの喧嘩ルール!決して危ないものではない

新居浜太鼓祭りでは、その名物の一つである「喧嘩」が有名ですが、決して暴力的なものではありません。

具体的には、太鼓隊が行進中に、他の太鼓とぶつかり合うことをさしています。これが外から見ると喧嘩しているように見えるわけですが、実際には祭りの伝統的な一面を表しています。

この慣習は、かつての新居浜の漁師たちが漁場を巡る争いを祭りで再現したものだと伝えられています。その影響で年によっては怪我人が出ることもあり、昭和40年代以降、喧嘩を抑えるための措置が取られはじめました。

しかし、それでも完全に無くなるわけではなく、ちょっとした笑い話のネタにもなっています。

新しいルールとしては、直接対決を避けるための措置が設けられましたが、これが上手く機能するのかはまだ見極めが必要な状況です。

新居浜太鼓祭り2024はいつ開催される?日程は?

2024年の新居浜太鼓祭りがいつ開催されるのか、関心を持っている方がたくさんいらっしゃることでしょう。ご期待に応えて、ここで日程の紹介をさせていただきます。

【開催期間】2024年10月17日(金)と18日(土)まで

【場所】愛媛県新居浜市内、以下の8地区で開催されます。

  • 船木地区
  • 中萩地区
  • 角野地区
  • 大生院地区
  • 泉川地区
  • 川西地区
  • 川東地区
  • 川東西部地区

まだ運行表など詳しい情報の公開は待たれていますが、参考までに過去の運行表をこちらでご覧いただけます。

屋台の雰囲気は?

新居浜太鼓祭りでは、たくさんの屋台が出店します。特に集中しているのが、新居浜市役所前にある中央公園や新居浜商店街まで続くエリア、さらには昭和通りとなります。

祭りの名物としては、じゃこ天やきんたろうまんじゅうなども味わうことができますよ。

新居浜太鼓祭りの魅力!注目ポイントは?

新居浜太鼓祭りを語るうえで欠かせないのが、その華やかな太鼓台と、熱い競演「かきくらべ」です!

太鼓台の存在

太鼓台は、見事な刺繍が施された天幕や房、装飾された幕などが飾られた、見る者を圧巻させる山車です。

古来より五穀豊穣を祝うイベントや氏神様への贈り物として用いられていました。市中を彩る太鼓台は、合わせて51基もの壮大な山車が男性たちによって担ぎ歩かれるのです。

江戸時代末期を見ると、山車は控えめな外見をしていましたが、明治時代になると経済の発展により、現代に見るような豪華な装飾がなされるように変わったと伝えられています。この豪華な太鼓台は、周辺地域との競争心を煽り、それぞれが独自の個性を持ち合わせた山車の製作に至りました。

それぞれの太鼓台は、約3トンもの重さがあり、5.5mの高さを誇ります。その重量感あふれる太鼓台を運ぶには、150人の男性の力が必要とされています。巡行する太鼓台からは、力強い音が街中に鳴り響き、祭りの雰囲気を盛り上げます。

注目すべき点として、太鼓の価格も話題になっており、約5000万円とも言われており、さらに高級な太鼓になると7000万円にもなるとされます。新居浜太鼓祭りの特別な魅力としては、さまざまな種類の太鼓台を目の当たりにできる点が挙げられます。

「かきくらべ」競技の魅力とは

「かきくらべ」と呼ばれるこの競技は、男性たちが太鼓を高く持ち上げる力とチームワークを競う迫力あるイベントです。祭りの中で行われるこの競技は、市街を練り歩く太鼓隊が一堂に会する際に展開されます。

参加者たちは、特定の信号を受け取ると、まるで神輿を担ぐかのごとく、太鼓を高く持ち上げて競い合います。競技の最中には、「ソーリャ、ソーリャ、ヨイヤサーノサーサー」などの熱い掛け声が飛び交い、見る者をも魅了します。

新居浜太鼓祭りはどのように発展してきた?歴史をチェック

渡り廊下の始まりとされる太鼓台の歴史は、鎌倉時代に遡ると伝えられています。秋の実りと漁の成功に対する感謝の意を込めた奉納行事として、今日まで継承されてきたのです。渡御や神社での祭典も、長年にわたって受け継がれている重要な伝統です。

日本西部には浮世絵や絹のような山車が数多く存在し、「ちょうさ」や「太鼓台」として親しまれています。特に新居浜太鼓台は、その煌びやかな装飾で有名です。特に重たい布団を巻き付ける「布団締め」の技が知られており、また、太鼓台に長くたなびく「房」の装飾が、男たちの情熱と力強さを象徴しています。

新居浜市はかつて銅の産業で栄えた街であり、その歴史と市民の気質が、太鼓台の精巧さや大型化に大きな影響をもたらしています。その結果、高さ6メートル、重さおよそ2.5トンもの巨大な太鼓台が、市内各地を練り歩く光景が見られるのです。

華麗な装飾の施された太鼓台は観客を魅了し、時には太鼓台同士が激しくぶつかり合うこともあります。これらの激突を「鉢合い」と呼び、新居浜太鼓祭りが「喧嘩祭り」という異名を持つ所以です。

こうしたぶつかり合いは危険を伴いますが、競争心や若者らしい勢いが生み出すものであり、新居浜の銅山が繁栄したことに由来する地区間の競争が、現在の「鉢合い」の伝統形成に寄与しています。

太鼓台を担ぐ中には荒々しい人物も見受けられ、これが熾烈な競争に火を注ぐ原因となっています。こうした競争心とライバル意識が、太鼓台をさらに巨大化させる要因になりました。はじめは小さなものだった太鼓台も、新居浜の発展と共に現在見られるような大きく豪華な存在へと進化を遂げてきました。

新居浜太鼓祭りのアクセス方法

新居浜太鼓祭りに向かう際の交通手段として、車や電車を利用する方法があります。

車でのアクセス

自動車でお越しの方は、新居浜インターチェンジから国道11号線に入り、およそ30分の所要時間を見ておくと良いでしょう。

電車でのアクセス

JR予讃線新居浜駅からはせとうちバスを利用し、住友病院前方面行きに乗車、約4分で市役所前に到着します。下車後、すぐそばの川西地区や一宮神社へと続きます。

駐車場の有無について

臨時の駐車スペースも含め、利用可能な駐車場についてご案内します。

国領川河川敷臨時駐車場

住所:〒792-0802 愛媛県新居浜市

JR新居浜駅南口臨時駐車場

住所:〒792-0812 愛媛県新居浜市坂井町3丁目10

山根公園近辺の国領川河川敷

住所:〒792-0803 愛媛県新居浜市平形町2