庭の手入れをしている際によく目にする、赤い茎を持つ植物には主に以下の3種類があります。
これらの雑草は一度生えるとなかなか取り除くのが難しく、庭を荒らす元凶となりがちです。
そんな手強い雑草を効果的に駆除する方法は、以下の6つがあります。
- 手で抜く
- 刈り取る
- 熱湯をかける
- 塩水を使う
- 除草剤を使用する
- 食べる
これらの方法を駆使して、雑草との戦いに挑みましょう。
雑草としてよく見られる二年草や多年草は、一度育つと除去が困難なため、対策方法を知っておくことが大切です。
この記事では、赤い茎を持つ代表的な雑草と、それらを取り除く方法について詳しく解説しています。庭の手入れに役立てたい方や、雑草に頭を悩ませている方は、ぜひ参考にしてください。
赤い茎を持つ難しい雑草の除去方法
ここでは、代表的な赤い茎を持つ雑草を紹介します。
スベリヒユ
日本全国で見られる一年生の雑草で、赤い茎と光沢のある緑の葉を持ちます。滑りやすい表面が名前の由来です。
食用にもなり、栄養価が高いためスーパーフードとも呼ばれていますが、一株から24万個もの種をつける強い繁殖力を持っています。
ヤブカラシ
全国で見られる蔓状の雑草で、繁殖力が強く、公園のフェンスなどに絡みつきます。
地上部を除去しても地下茎が残ると再び生えてくるため、根絶が非常に難しいです。
アカカタバミ
赤紫色でハート形の小葉が特徴の比較的小さな雑草です。種が破裂して飛び散る性質を持ち、草むしり中に種をまき散らしてしまうことがあります。
このように手ごわい雑草には、さまざまな対処方法があります。それぞれ試しながら、きれいな庭を保ちましょう。
一つずつ手作業で除去
これは最も時間と忍耐を要する方法です。一度に雑草を取り除くと、しばらくは再発しないものの、地下の根や散らばった種が原因で、やがてまた生えてきます。
このため、繰り返し手作業で取り除く必要があります。
草を切る
草刈り鎌や機械を使用して草を刈り取る方法です。抜く作業に比べて、より迅速に行うことが可能です。
しかし、根が生きているため、雑草は再び成長します。定期的に刈り取ることで、植物が光合成を行えず、最終的には根があっても再生しなくなります。また、雑草が種をつける前に刈り取りを続けることで、次年度の雑草の発生も防ぐことができます。
熱湯で処理
熱湯をかけることによって雑草を枯らせます。ただし、地中深くの根には熱が届かない場合があり、再生することもあります。環境に悪影響を与えずに行える、簡単な雑草対策の一つです。
塩水を使う
塩水を使用すると、雑草が脱水症状を引き起こして枯れます。しかし、塩水を過剰に使用すると、土壌が塩害を受け、他の植物も育たなくなります。畑や花壇での使用は避けるべきです。
除草剤の利用
雑草を取り除く最も容易な方法です。ヤブカラシのように地下茎を張る雑草は、この方法でしか駆除できないかもしれません。ただし、農薬に分類される除草剤の使用に抵抗がある方は、別の方法を探すことをお勧めします。
ペットや子どもがいる家庭では、使用するかどうか慎重に考えてください。除草剤には固形と液体のタイプがあります。固形は撒いた場所に留まり、長期間効果が持続します。特に砂利の駐車場などで好んで使用されます。
液体タイプは適切な濃度に薄めて使用し、植物の種類に応じて濃度を調整します。私の経験ではラウンドアップが最も効果的でした。問題なければこれを強く推奨します。土壌の微生物によって分解される環境に優しい除草剤もありますが、こちらは価格が高めです。
食べることで共生
食用になる雑草も存在します。意図的にこれらを残して共生する選択もあります。食べられる雑草を選んで残し、そうでないものを除去する作業を繰り返すことで、食用の雑草が増えていきます。
この作業には忍耐が必要ですが、野草を食べることに興味がある方や、自然と庭のバランスを取ることに熱心な方に特にお勧めします。
庭によく生える厄介で頑固な雑草とその対策
庭でよく目にする雑草と、それらにどう対処すれば良いかをご紹介します。
雑草には、年間を通して生き続ける「多年草」と、特定の季節に枯れて種を残し、翌年にまた生えてくる「1年草」があります。
ここでは、それぞれ代表的な雑草を紹介します。
多年草
スギナ
春に見かけるツクシはスギナの胞子を持つ茎です。スギナは地中に地下茎を広げ、地上
では箒のような緑の葉を茂らせます。
根気よく抜き続けるか、土壌をアルカリ性にすることで抑制することは可能ですが、根本から取り除くのは困難です。根まで枯らす除草剤の使用が最も効果的です。
タンポポ
タンポポは根が非常に長く、単に引き抜くだけでは根が残ってしまい、再び成長します。種をつけた綿毛も大量に飛び、繁殖力が高いです。
その可愛らしい見た目から残しておく人もいますが、完全に除去するには除草剤が効果的です。
ドクダミ
ドクダミは古くから薬として利用されていますが、地下茎が旺盛なために除去が難しい植物です。
一度生えると取り除くのが難しいですが、最近ではドクダミにも有効な除草剤が増えており、地下茎ごと除去できるものもあります。
クローバー
シロツメクサとしても知られるクローバーは多年草の雑草です。ほふく茎を伸ばし、そこから新しい根を張るため、一部が残ると再び生えてきます。
繁殖力が強く、容易に広がります。庭にわざとクローバーを植えて緑を演出する人もいますが、除去する場合は手作業で抜くか、マメ科植物に効果がある除草剤を使用すると良いでしょう。
ツユクサ
青い花を咲かせるツユクサも、地下茎を伸ばして繁殖する厄介な雑草です。しかし、ドクダミやツクシのように食べられる野草でもあります。
地道に抜き続けることである程度の除去は可能です。
多年草雑草の特徴
多年草は地下茎が広がるため、除去が難しいものが多いです。根絶するには根気が必要で、環境に悪影響がなければラウンドアップなどの除草剤の使用が効果的です。
年間を通じての草花
エノコログサ（猫じゃらし）
この植物は夏から秋にかけて、イネ科に属する種を広めます。種が広がる前に対応することで、次年度の発生を抑制できます。早期の対応が望ましいです。
メヒシバ
7月頃から目につくようになる、イネ科の細長い穂を持つ植物です。種が散布されるのを防ぐため、成熟前に取り除くことが推奨されます。
ホトケノザ
3月から6月にかけて紫の花を咲かせる、冬越しする年間草です。この植物は食用に向いておらず、比較的容易に除去できます。
ハルジオン
キク科に属し、白い花を咲かせるこの植物は、若い段階で取り除くことで容易に対処で
きます。成長した後は除去が難しくなるため、事前の対策が大切です。
ブタクサ
キク科の植物で、花粉症の原因となる黄色い花を持っています。特に成長が早いオオブ
タクサという外来種は、種がつく前に対策を行うことが重要です。
年間草の共通点
これらの植物は、種を大量に落とし、翌年も同様に発生する可能性があります。そのため、種が散布する前にどのような方法を用いても対策を講じることが大切です。
